今日はイギリス、ウェールズからのお客様がいらっしゃって、
ホースセラピーを実践して見せてくれました。セラピーを受けるのは
少しだけ発達の遅れがあるお子さんと心の傷を持つ大人の女性でした。
ポイントの一つとして馬と人との距離が重要だとおっしゃっていました。
馬は人に気を使うわけではなく、自分がリラックスしていられる場合は
近寄ってくる者を受け入れ、嫌な場合は自然と離れていく。そしてそれが
酷くなって危険を感じれば噛んだり蹴ったりする。
人間同士でも同じように無理に相手に合わせるようなコミュニケーション
ではなく、合わないなと思ったら少し離れてみる、そしてしばらくして
また様子を見に近寄ってみる。そんな間合いの取り方が良いのではないかと。
セラピーの先生は時には自ら馬になりお子さんを背負い打ち解けて
子供の心を広げていくようなこともされていました。
お子さんのお母さんは「いつもは言わないような感謝の言葉を発したり
周りの人たちに打ち解けて楽しそうに遊んだりして良い一日でした」と
言ってくれ、また女性は「ストレスを受けた時、過食になってしまった時
などにそれを一旦受け入れてから、少しずつ考えてみることを教わり
気持ちが楽になった」と表情が和らいでいました。
馬たちは初めて聞くであろう外国語の響きや、いつもは見ない数の人たちの
前でも、何も動じることなく自らのペースで撫でられること受け入れ
少し飽きたら移動しながら、人の気持ちに大きな効果をもたらしていて
いつもの結論ですが、馬は偉いなと思いました。