2024年5月19日日曜日

"けい" 病気

 今日は"まい"の誕生日でした。18才になりました。
夕方のオヤツにりんごを半分ずつあげました。
"まい"にはお誕生日プレゼントとして、"けい"にはお見舞いとして。
 "けい"は昨日、突然調子がおかしくなりました。
原因ははっきりしないのですが、明け方二人で走り回っている
音が聞こえました。その後、早朝の餌やりに行くと、
両目は腫れぼったく身体にはぶつぶつができていました。
気力もなく餌も休み休み食べるという感じでした。
 イノシシが側に来て何かされたりショックを受けたのか、
ハチや害虫或いはヘビなどに刺されたり嚙まれたりしたのか、
全くわかりません。
 ただ午後には回復し顔もいつもの"けい"になり身体の腫れも
ほぼ引き、 今日は殆ど元気な"けい"に戻っていました。
自分自身の力で回復して頭が下がります。



2024年5月5日日曜日

毎年ですが

 草刈りの季節となりました。
この時期は草の生命力が旺盛で刈っても刈っても
あっと言う間に生えてきてしまいます。
 これが秋の始め頃まで続くのですから、まいってしまいます。
しかし、お二人さんにとってはそんな苦労は
知ったことではありません。
草の美味しそうな匂いが漂ってきて、ワクワクです。
今日も沢山の刈った草がお昼ご飯となりました。




2024年4月21日日曜日

"けい" 24歳

 昨日は"けい"の誕生日でした。24歳になりました。
いつまでも遊び心満載で、柵をかじったり、風が吹くと逃げ回ったり、
少年のようなところがあります。
 でも、怒られても根に持たず、すぐ寄ってくるような、素直さがあります。
"まい"と共に、これからも健康に過ごしてもらいたいと思います。




2024年4月14日日曜日

田んぼに水

 桜の季節を通り過ぎ、一気に初夏を思わせるような陽気になりました。
この辺りは既に田植えの準備に入りました。
お隣の田んぼには水が入り、苗が植えられるのを待っています。
お二人さんにとって緑豊かな良い季節になりました。



2024年3月3日日曜日

水溜まり

 今日は雛祭り。"まい"は我が家にとって可愛い女の子です。
ひなあられの代りに特別に林檎をあげて、健康を祈りました
("けい"もご相伴)。
 しかし、"まい"は女の子というよりも、やはりたくましい馬だなと
再認識するシーンがありました。今朝、雨のあとの泥だらけの水溜りの
上澄みを飲んでいたのです。すぐ近くにはきれいな(人間の考える)
水の入った水桶があるにも拘わらずです。きっと"まい"にとっては
泥水の方がミネラルたっぷりで美味しいのでしょう。
 除菌や消毒等でひ弱になりつつある人間に、これを見よというような
たくましさを見せてもらったように感じました。



2024年2月11日日曜日

いつもどおりの平和な一日

 数日前の雨降りで馬場は泥濘んでいますが、それでも青空が
拡がって心地よい週末になりました。
 お二人さんには待望の野菜の差入れがありました。
梅の木は沢山の花が開花し、匂いに誘われて鳥が来て枝を
揺らすようになりました。






2024年2月4日日曜日

風が吹くと

 北風は旅人のコートの襟をしかと締めさせますが、と同時に
けいに野性のスイッチを入れて走らせるようです。
 地面に身体をこすりつけ、寝転がった後「ウホー」というように
走り回ります。興奮し、発散し、喜んでいるようにも見えます。
途中で水桶の水を飲んで、水分補給するのが何とも微笑ましいです。
 ただ、無口をつけて小屋に戻そうとする時に走られると、
手間と時間がかかって困ります。けいが走り回っている間、まいは
「何、アホなことしているのよ、時間の無駄よ」というように、
一人でじっとしています。
 まいは無駄に走り回るよりも、効率よく時短で食べることに
神経を集中し、そのために人間に従おうとします。
食べることが最大の喜びです。
 お二人さんの性格の違いが見えて面白いです。



2024年1月21日日曜日

梅一輪開花

 大寒も過ぎ午前中は肌寒い雨降りでしたが、ほんの少しだけ
春の気配が感じられるようになりました。
 梅の木には蕾が増え、その中から可愛い白い花が顔を出しました。
地面の枯れ草の間からも新しい草が芽吹き始め、その短い草を
お二人さんが必死に食べています。






2024年1月14日日曜日

寒い朝

 昨日は午前中は青空が眩しい気持ちの良い晴天でしたが、
午後からは雲がまたたく間に拡がり、夕方には雨、
そして雪と変わりました。夜遅くには止んだのですが、
今朝、馬場には雪が少し残り、カチコチに凍っていました。
 お二人さんは早朝、田んぼ馬場に下りると、早速そのカチコチの
冷たい地面で寝転がり、身体をこすりつけていました。
見るからに寒々しく、痛そうでしたが、本人たちは気持ちが
良かったのでしょうか。
 日が昇り、暖かくなると"けい"はリラックスして、
丸焼きになって眠りこけていました。





2024年1月8日月曜日

文字を持たないということ

 早朝はラジオを聴くことが多いのですが、少し前に印象に残る話が
ありました。タイやラオスの森に住む少数民族のムラブリ語を
研究している人の話です。文字を持たない彼らの言葉は歌うように美しく、
次第にその言葉に魅せられていったそうです。そして自分自身もムラブリ語を
話すようになるにつれて、自分の身体感覚に変化が現れたそうです。
 その一つが「遠くを見る」ようになったということだそうです。
確かに、人の話す言語はその人の行動に変化をもたらすような気がします。
例えば、普段は物静かな人が英語を話すと、大胆で明確な意思表示をする
事があります。
 馬は言語は持ちませんが、ボディーランゲージで明らかに仲間に意思を
伝えています。お二人さんも身体の動きや耳の方向で、親愛の表情や威嚇、
怒りも表しています。自分自身はまだまだ本当には馬の言葉は分かり
切っていません。永遠の課題です。
 ただ、馬と暮らすようになって、お二人さんといる時は自分の身体が
少しだけ、馬になったような気分になります。
 遠くで聞こえる物音に耳をすませたり、風の音、匂いに感覚を集中し、
危険が迫っていないかと想像するようになりました。