2024年1月8日月曜日

文字を持たないということ

 早朝はラジオを聴くことが多いのですが、少し前に印象に残る話が
ありました。タイやラオスの森に住む少数民族のムラブリ語を
研究している人の話です。文字を持たない彼らの言葉は歌うように美しく、
次第にその言葉に魅せられていったそうです。そして自分自身もムラブリ語を
話すようになるにつれて、自分の身体感覚に変化が現れたそうです。
 その一つが「遠くを見る」ようになったということだそうです。
確かに、人の話す言語はその人の行動に変化をもたらすような気がします。
例えば、普段は物静かな人が英語を話すと、大胆で明確な意思表示をする
事があります。
 馬は言語は持ちませんが、ボディーランゲージで明らかに仲間に意思を
伝えています。お二人さんも身体の動きや耳の方向で、親愛の表情や威嚇、
怒りも表しています。自分自身はまだまだ本当には馬の言葉は分かり
切っていません。永遠の課題です。
 ただ、馬と暮らすようになって、お二人さんといる時は自分の身体が
少しだけ、馬になったような気分になります。
 遠くで聞こえる物音に耳をすませたり、風の音、匂いに感覚を集中し、
危険が迫っていないかと想像するようになりました。



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