以前有名な作家の講演を聞くことがあり、その中で印象に
残っていることの一つに、物事はなるべく一つの方向から
見るのではなく、反対からも見た方が良いとおっしゃって
詩を例に話していました。
*たのしみは まれに魚烹て兒等(こら)皆が,うましうましといひて食ふ時
(橘曙覧 独楽吟)
*朝焼小焼だ大漁だ。大羽鰮(おおばいわし)の大漁だ。
浜はまつりのようだけど、海のなかでは何万の鰮のとむらいするだろう。
(金子みすゞ 大漁)
どちらが正しいとかではなく、答えは一つではないこともあるという
ことでしょうか。
今日も柵の修理をしました。
いつものように"まい"現場監督のチェックを受けて修理開始。
修理中もすぐ向こうで"けい"が柵をかじって「やめてくれ」と叫ぶ。
そして下の二枚の写真。
柵の外側からと
同じ部分の内側から。
かじられた部分の外側から横木を補強しました。
外側から見ると普通の横木で、内側から見るとかじられた横木。
こんな作業をしながら偏らない多面的な考え方ができるような
人間でありたいなと思うのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿